ジブリの宮崎駿監督の初期の頃の作品でヒロイン役などを演じてこられた声優の島本須美さん。
優しさの中に凛とした芯の強さを感じさせる声が魅力で、昭和の映画ファンやアニメファンには、とてもよく知られた人気の声優です。
平成・令和と時代が移り、昨今の話題作での活躍を耳にすることは少なくなってしまいましたが、現在でも精力的に活動を続けていらっしゃいます。
2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」では脇役ながら女優として出演。
ドラマの中での台詞「怖くない」が40年前の名作アニメ、「風の谷のナウシカ」(1984年3月公開)で島本さんが演じたヒロインナウシカの台詞と重なるとネットを中心にファンの間で話題となりました。
そこで今回のこの記事では、話題となったセリフ「怖くない」の出典や、島本須美さんの近況や現在の活動について、迫っていきます。
ぜひ最後まで読んでいってください!それでは、早速本題に入っていきましょう!
島本須美の「怖くない」が大河で蘇る!

普段は、ジブリをはじめとするアニメ作品の声優として知られる島本須美さん。
今回話題となったのは、アニメではなくNHK大河ドラマ「べらぼう」第41回「歌麿筆美人大首絵」(2025年10月26日放送)のある1コマでした。
その場面はというと、
母つよが度々頭痛を訴えるので、主人公の蔦重はつよを医者に診せようとしますが、その際、渋るつよを島本さん演じる女中たかが「怖くない、怖くない」と宥めながら受診に連れて行くというものです。
このセリフが、「ナウシカ」の冒頭の名シーンでのセリフと重なり、ファンサービス的なオマージュではないかとSNS等で話題になったのです。
その「ナウシカ」のシーンを紹介すると、次のようになります。
怒り狂う王蟲からキツネリスという小動物を助けたナウシカですが、この動物は本来獰猛で人に懐こうとはしません。
激しく威嚇してくるキツネリスに、ナウシカは差し出したその手の指を噛まれますが、ナウシカは動じず、「怖くない、怖くない」と嚙みついたキツネリスに語り掛け続けます。
すると次第に落ち着きを取り戻したキツネリスは牙を解いてナウシカに心を開き、テトと名付けられ、物語の最後までナウシカと行動を共にするようになるのです。
相手を「怖い存在」と決めつけるのはではなく、「怯えているだけなんだ」と理解しようとするナウシカの姿が、この作品の「共感」「理解」「共生」というテーマを見事に表現しているシーンです。
「べらぼう」と「ナウシカ」それぞれのシーンは異なりますが、どちらの作品でも、怯えている相手に語り掛ける島本さんの声のもつ安心感が、「怖くないよ。大丈夫だよ」というメッセージを言葉以上に伝えてくれています。
島本須美のナウシカから40年後の現在をリサーチ!

島本須美さんは、2025年現在も「声優・ナレーター」と「俳優(実写)」の両方で精力的に活動されています。
近年の主な活動としては、次のようなものがあります。
- NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』 女中たか役(2025)
- NHK連続テレビ小説『あんぱん』 近所に住む女性大出加子役でゲスト出演(2025前半)
- TVアニメ『薬屋のひとり言』 ナレーション(2023-2025)
- TVアニメ『きのこいぬ』 主人公ほたるの祖母役 (2024) など
連続テレビ小説『あんぱん』は『それいけ!アンパンマン』の作者やなせたかしさん夫妻をモデルにしたドラマで、島本さんはアニメ版『それいけ!アンパンマン』の中で「しょくぱんまん」役の声も演じています。
また、2024年に開催された『アニメージュとジブリ展』でのトークショーや、アニメ「ザ☆ウルトラマン」の放送開始45周年記念イベントなどにも出演されています。
「『アニメージュとジブリ展』一冊の雑誌からジブリは始まった」の音声ガイドナビゲーターに、「風の谷のナウシカ」のナウシカ役などジブリ作品にも多く出演した島本須美が決定した。
出典:コミックナタリー
「ザ☆ウルトラマン&ウルトラマン80 45th スペシャルナイト」公式レポートが到着|島本須美さん、柴田秀勝さん、長谷川初範さん、萩原佐代子さん登壇
まとめ
今回は、島本須美さんの大河ドラマでのセリフ「怖くない」や、現在の活動にについてお伝えしてきました。
人気声優として40年以上も活動されている島本須美さんですが、これからの活躍にも是非注目していきたいですね。
それでは、ありがとうございました!

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